4月の雇用統計では雇用者数の減少、失業率ともに戦後最悪となった。新型コロナウイルス対策で非常事態が宣言され、主要都市での屋内退避命令が相次ぎ、企業活動が全国的に停止したことで、労働市場が急速に悪化したことが示された。 “【4月米雇用統計結果】雇用者数2050万人減、失業率14.7% 戦後最悪” の続きを読む
【3月米雇用統計結果】雇用者数-70.1万人、コロナ対策本格化前
3月の雇用統計では雇用者数、失業率ともに事前予想を大きく上回る悪化となった。外出自粛要請など、本格的なコロナ対策が敷かれる前の数字であり、コロナショックのインパクトをはかるには4月の雇用統計が待たれるが、3月時点でも深刻な影響の一端がうかがえる内容となった。 “【3月米雇用統計結果】雇用者数-70.1万人、コロナ対策本格化前” の続きを読む
【2月米雇用統計結果】雇用者数+27.3万人、予想上回るも利下げ見通しに影響せず
2月の米雇用統計では雇用者数の増加が市場予想を上回り、失業率も低下するなど改めて労働市場の強さが確認された。賃金の伸びも予想と一致し、個人消費の下支えとなることが示唆された。ただ、新型コロナウイルスの流行をめぐる懸念が強まっていることから、市場の反応は薄かった。米連邦準備制度理事会(FRB)は3月3日の緊急利下げに続き、3月17・18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅な利下げが見込まれている。
雇用者数は+27.3万人、増勢加速も市場は反応薄
2月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比+27.3万人と事前予想の+17.5万人を大きく上回った。過去2カ月分は合計で8.5万人分上方改定され、基調的な動きの目安とされる3カ月間の平均値は+24.3万人と、1月の+23.9万人から増勢を加速させた。
雇用者数の増加は予想を大きく上回ったものの、新型コロナウイルスの流行が中国以外へと急拡大する以前の数字であることから、市場ではほとんど材料視されなかった。
製造業は回復も今後に不安
2月は製造業で+1.5万人となり、1月の-2.0万人から回復、3カ月ぶりにプラスとなった。ただ、米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造業総合景況指数は50.1となり、1月の50.9から低下し、事前予想の50.5も下回った。同指数は1月に半年ぶりに判断の分かれ目となる50を上回ったが、新型ウイルスの流行で供給網の混乱が伝えられていることから、再び50を割り込む可能性が高まっている。
小売りは-0.7万人と引き続き低調だった。一方、ヘルスケアが+5.65万人、娯楽・宿泊も+5.1万人と好調だった。
失業率は3.5%に低下、非労働力人口増加で内容に不安
2月の失業率は3.5%で、1969年12月以来、半世紀ぶりの低水準に再び並んだ。失業率は過去6カ月間、3.5~3.6%で推移している。
2月家計調査では、就業者数の増加は4.5万人と事業所調査に比べると極端に少なかった。失業者は-10.5万人となったが、非労働者人口が+18.6万人となり、労働力人口は-6.0万人となった。
失業率が低下し、労働参加率も64.3%と前月から横ばいとなったものの、仕事を失った人が職探しをあきらめた様子がうかがえることから、内容はよくない。
2月にやむなくパートタイム職に就いていた人の数は431.8万人と前月から13.6万人増加した。周縁労働者は144万人と9.8万人増加、職探しをあきらめた人は6.8万人増の40.5万人だった。
やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人も含む広義の失業率は7.0%と1月の6.9%から上昇した。上昇は2カ月連続となった。
賃金の伸び、前月比で加速も前年同月比では減速
2月の平均時給の伸びは前月比+0.3%と前月の+0.2%から加速し、予想の+0.3%と一致した。ただ、前年同月比では+3.0%と1月の+3.0%から減速した。
賃金の伸びに弾みがつかない状況が続いているものの、インフレ圧力も低いことから、賃金の伸びはインフレ率を上回り続けており、個人消費の下支え要因となっているもよう。
週平均労働時間は34.4時間と前月から0.1時間増えた。新型ウイルスをめぐっては、企業はまず、人員削減ではなく労働時間の短縮で対処しているもようで、3月の数字にどの程度の影響が見られるのかが注目される。
3月FOMCでの利下げ確率100%、少なくとも0.75%
FRBは3月3日、0.5%の緊急利下げを実施し、政策金利の目標レンジを1.00~1.25%に引き下げた。2月も雇用者数は力強い伸びを示したが、新型ウイルスによる景気後退懸念の強まりに対処した。
CMEグループによると、3月13日現在、3月17・18日に開かれる予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は100%となっている。0.00~0.25%への引き下げが約70%、0.25~0.50%への引き下げが約30%となっており、少なくとも0.75%の利下げが見込まれている。
【1月米雇用統計結果】雇用者数は+22.5万人で予想上回る、賃金の伸びは予想下回る
1月の米雇用統計では雇用者数の増加が市場予想を上回った一方で、賃金の伸びは予想を下回った。予想を上回る雇用者数の伸びは、3月FOMCでの金利据え置き見通しを支持した。ただ、年次改定で雇用者数が大幅に下方修正されたことで、算出方法に課題があることが浮き彫りとなったほか、雇用情勢の先行き不安も示された。 “【1月米雇用統計結果】雇用者数は+22.5万人で予想上回る、賃金の伸びは予想下回る” の続きを読む
【1月FOMC結果】QEライト減額を示唆、新型ウイルスでパウエルプット発動も
1月FOMCでは、政策金利が据え置かれた。据え置きは2会合連続のこと。FOMCそのものは無風となったが、会合後の記者会見でパウエル議長がQEライトの減額を示唆した。昨年の来の株高を演出したとされるQEライトの終了が視野に入る中でも米物価は目標を下回り続けている。足もとでは、新型ウイルスの感染拡大で景気への悪影響が懸念されており、パウエルプット発動の可能性が高まっているもようだ。 “【1月FOMC結果】QEライト減額を示唆、新型ウイルスでパウエルプット発動も” の続きを読む
米10-12月期決算は4四半期連続で減益へ 1年後株価見通しは6%高
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12月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが予想をやや下回り、賃金の伸びも予想に届かなかった。ただ、失業率は約50年ぶりの低水準を維持したほか、賃金の伸びはインフレ率を上回った。予想を下回る結果を受けて、株価は下落したが、1月FOMCでの金利据え置き見通しへの影響はほとんどなかった。 “【12月米雇用統計結果】雇用者数は+14.5万人で予想をやや下回る、賃金の伸び鈍化” の続きを読む
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