12月の雇用統計では雇用者数が前月比25.6万人増となり、市場予想を大きく上回った。また、失業率は4.1%と前月から0.1%ポイント改善した。市場では4.2%で横ばいが見込まれていた。
雇用者数、12月は25.6万人増 市場予想を大きく上回る
米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比25.6万人増となり、16.4万人程度を見込んでいた市場予想を大きく上回った。2024年通年では220万人の増加(月平均では18.6万人の増加)となり、2023年の300万人(同25.1万人)増を下回った。
業種別では、ヘルスケア、政府、ソーシャル・アシスタントで増加した。また、11月の減少した小売業は増加に転じた。
ヘルスケアは4.6万人増加。在宅介護サービス(1.5万人増)、介護施設(1.4万人増)、病院(1.2万人増)などで主に増加した。2024年は月平均で5.7万人増加となり、2023年とほぼ同じレベルで増加した。
小売業は4.3万人増加。11月は2.9万人減少していた。12月は衣料・服飾アクセサリー・靴・宝石店(2.3万人増)、雑貨店(1.3万人増)、ヘルスケア・パーソナルケア用品店(0.7万人増)。一方、建築・園芸(1.1万人減)で減少した。2024年通年では、小売業での雇用者数はおおむね横ばいとなった。2023年は1.0万人減少していた。
政府部門は3.3万人増加と増加傾向を維持した。2024年は月平均で3.7万人の増加となり、2023年の同5.9万人を下回った。12月は州政府部門(1.0万人増)での増加が続いた。
ソーシャル・アシスタントは2.3万人増加。大半が個人・家族サービス(1.7万人増加)での増加だった。2024年は月平均で1.8万人の増加となり、2023年の同2.3万人を下回った。
賃金は前年同月比3.9%増加した。前月比では0.3%増だった。
10月分が0.7万人上方修正されて4.3万人増に、11月分は1.5万人下方修正されて21.2万人増となり、2カ月合計では0.8万人の下方修正となった。
12月の失業率は4.1%に改善、予想を下回る
12月の失業率は4.1%と前月からほぼ横ばいとなった。失業率は過去7カ月の間、4.1%か4.2%で推移している。失業者数は690万人で、前月から大きな変化はなかった。
グループ別の失業率では、白人(3.6%)でわずかに低下した。成人男子(3.7%)、成人女子(3.8%)、ティーンエイジャー(12.4%)、黒人(6.1%)、アジア系(3.5%)、ヒスパニック系(5.1%)のいずれのグループも前月から大きな変化は見られなかった。
失業期間が27週以上の長期失業者数は160万人で、前月からほぼ変わらずとなった。昨年12月と比べ27.8人増加した。長期失業者は全体の22.4%を占めている。
労働参加率は62.5%で前月からほぼ横ばい。2023年12月以降のレンジは62.5-62.7%で、12月もこのレンジ内に留まった。雇用率は60.0%で前月比、前年同月比ともにほぼ横ばいだった。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比ほぼ変わらずの550万人となった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は160万人で、前月からほぼ横ばいだった。
