10月の雇用統計では雇用者数が前月比1.2万人増となり、市場予想を大きく下回った。また、失業率は4.1%と前月から横ばいとなり、市場と一致した。
雇用者数、10月は1.2万人増 市場予想を下回る
米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比1.2万人の微増となり、10万人程度を見込んでいた市場予想を大きく下回った。また、過去12カ月の月平均(19.4万人増)も下回った。
業種別では、ヘルスケアと政府で主に増加した。一方、派遣サービスで減少した。製造業ではストライキの影響で減少した。
ヘルスケアは5.2万人増加し、過去12カ月間の月平均(5.8万人増)とほぼ一致した。外来医療サービス(3.6万人増)や在宅介護サービス(0.9万人増)で増加した。
政府部門は4.0万人増加と増加傾向を維持し、過去1年の月平均(4.3万人増加)とほぼ一致した。州政府部門(1.8万人増)での増加が続いている。
専門・ビジネスサービスでは、派遣サービスで4.9万人減少した。派遣サービスは直近のピークとなる2022年3月と比べ55.7万人減少している。
製造業は4.6万人減少した。大規模なストライキの影響で輸送機器で4.4万人の減少となった。
賃金は前年同月比4.0%増加した。前月比では0.4%増だった。
8月分が8.1万人下方修正されて7.8万人増に、9月分は3.1万人下方修正されて22.3万人増となり、2カ月合計では11.2万人の下方修正となった。
10月失業率は4.1%で横ばい、予想と一致
10月の失業率は4.1%と前月から横ばいだった。事前予想でも4.1%での横ばいが見込まれていた。失業者数は前月からほぼ変わらずの700万人となった。昨年10月の失業率は3.8%、失業者数は640万人だった。
グループ別の失業率では、成人男子(3.9%)が低下した。成人女子(3.6%)、ティーンエイジャー(13.8%)、白人(3.8%)、黒人(5.7%)、アジア系(3.9%)、ヒスパニック系(5.1%)のいずれのグループも前月から大きな変化は見られなかった。
失業期間が27週以上の長期失業者数は160万人で、前月からほぼ変わらずとなった。昨年9月の130万人からは増加している。長期失業者は全体の22.9%を占めている。
労働参加率は62.6%、雇用率は60.0%でそれぞれ前月からほぼ変わらずとなった。両指標はともに、ここ1年で大きな変化は見られていない。
フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは前月比ほぼ変わらずの460万人だった。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比ほぼ変わらずの570万人となった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は160万人で、前月からほぼ変わらずとなった。
