【3月FOMC直前リポート】利上げ見通しの加速と貿易戦争リスクが株価の重し

フェドサーベイによると、年内の利上げ見通しが加速しており、その影響で株価見通しが引き下げられています。また、貿易戦争が最大のリスクに踊り出ており、マーケットの関心はFRBからホワイトハウスへと移っているようです。

3月FOMCでの利上げ確率は100%、年4回を示唆する公算も

CNBCが40名のエコノミストやファンド・マネージャー、ストラテジストからの回答を集計したところ、今回のFOMCでの利上げ見通しは100%となりました。また、6月に今年2回目の利上げを実施する見通しも83%とほぼ確実視されています。

サーベイでは、今年3回、来年2回の利上げ実施が中央値となっていますが、2番目に多い見方として今年4回、来年3回が中央値に拮抗しており、リスクは利上げペースの加速にあることがうかがえます。

今回のFOMCでは利上げを実施した上で、年内4回の利上げの可能性を示唆するのではないかとの見方も少なくないようです。

FFレートの見通しは今年末が2.23%、来年末が2.86%と予想されています。現在は1.4%台前半を推移しています。

年末の10年債利回りは3.17%、来年末は3.54%と、12月の見通しからそれぞれ約0.25ポイント上方修正されました。10年債利回りが3%を超えると、政府債務の返済にも重しになるとみられています。

年末の株価を下方修正、貿易戦争を警戒

利上げペースの加速に対する警戒感と合わせて、貿易戦争へ懸念が急速に膨らんでいることも株価の重しとなっている模様です。

サーベイでは75%が貿易戦争を懸念に挙げています。マーケットの最大の心配はFRBが誤って利上げペースを加速することから中国との貿易戦争にシフトしており、関心がFRBからホワイトハウスに移っているようです。

最近の株式市場の下落については、60%が健全な調整の範囲で最悪の事態は過ぎ去ったと回答しており、総じて懸念は薄いといえそうです。ただし、30%が危険信号でありさらなる下落を見込むとしていますので、楽観視は禁物です。

また、73%が株価の見通しに影響しないとしていますが、20%がより弱気になったとしており、見通しが引き下げられています。低下は昨年7月以来のことです。

年末のS&P500の見通しは2839と現在よりも5%ほど高い水準が見込まれていますが、1月の2937からは低下しています。また、2019年末も2928と1月の3005から低下しています。

株価下落の背景にはインフレ見通しの上昇があり、世界各国の中銀がバランスシートの縮小に動くことも警戒されているようです。

2018年のGDP成長率は2.76%と前回とほぼ変わらず、2019年は2.72%となっています。

最大のリスクは貿易戦争の危険が迫っていることだとしているほか、63%がトランプ大統領の貿易政策は成長にマイナス、81%がNAFTAからの離脱もネガティブとみています。

また、48%が鉄鋼とアルミニウムへの関税は国内の雇用を減らすと指摘しています。