12月のFOMCでは追加利上げが確実視されており、注目は来年以降の利上げペースに移っています。CNBCのフェドサーベイでは来年の利上げ回数は3回が見込まれていますが、より速いペースとなるリスクが警戒されています。
12月利上げ確率は98%、3月は67%
CNBCによる最近のフェドサーベイの概要は以下の通りです。
・12月の利上げ確率は98%で全員一致の公算大
・12月に続き、来年3月の利上げ確率は67%
・2018年の利上げ回数は3回、2019年は2回
・75%がパウエル氏の金融政策はイエレン議長と同じと回答。
・20%がパウエル新議長はイエレン現議長よりタカ派と回答。
・最近指名されたクオールズ副議長とグッドフレンド理事は現在の執行部よりタカ派
・税制改革法案は72%が年内、23%が来月に成立すると回答
・税制改革は今年と来年のGDP成長率を0.5ポイント引き上げ、見通しはともに2.85%
・インフレ率は2019年までに2.5%に上昇
・景気後退確率は14.9%でこの2年半で最低
・S&P500は2018年末に2775(+4.3%)、2019年末に2862(+3.1%)
・米10年債利回りは2018年末が2.84%、2019年末が3.24%
・「利上げが景気を冷ますか?」との質問に66%がノー。
・「FRBは株価のバリュエーションを気にしているか?」との質問に68%がイエス。
今回はサプライズなし、あるとするなら経済見通しか
CNBCフェドサーベイでは、今回のFOMCでは0.25%ポイントの追加利上げが決定され、金利見通しでは来年の利上げ回数を3回と予想。おおむね9月FOMCでの見通しに添った内容で、サプライズの可能性は少ないようです。
ただし、米税制改革が大詰めを迎え、いよいよ現実味が帯びています。これまでFRBの経済見通しは税制改革法案の成立を前提としていませんでしたが、FOMCメンバーの中には織り込む委員もいるかもしれません。
この場合、来年以降のGDP成長が高まり、インフレ見通しや利上げ見通しにも影響する可能性がありそうです。
インフレリスクが顕在化していな中で利上げを実施しており、景気後退リスクを高めている可能性も心配されていますが、税制改革による景気の押し上げがこのリスクを打ち消すと期待されています。
ただ、少数意見ながら税制改革が2018年の成長を押し上げたとしても、かえって景気後退時期を早めるだけ、との冷めた見方もあるようです。
FRBの議長交代が金融政策の路線変更を促す恐れはほとんどなさそうです。ただし、既に就任しているクオールズ副議長や最近理事に指名されたグッドフレンド氏は従来のコンセンサスよりもタカ派的であるとの見方が多く、将来的に金融政策がタカ派に傾くリスクは残されているようです。
