4月の米小売売上高は事前予想通りとなり、堅調な伸びに安心感が広がったもようです。ただし、エネルギー価格が高騰していることから減税効果のはく落で消費が減速するのではないかと警戒されており、その徴候はすでに見られているようです。
4月米小売売上高は予想と一致も自動車を除くと予想に届かず
4月の米小売売上高は前月比+0.3%と事前予想の+0.3%に一致しましたが、3月の+0.8%から減速しました。ただ、3月分が速報値の+0.6%から上方修正されたこともあり、消費は堅調との見方は支持されたようです。
ただ、自動車を除く小売売上高は+0.3%と事前予想の+0.5%に届きませんでした。また、1-4月期は前年同期比+4.7%と高い伸びを維持していますが、4月は+3.8%にとどまっています。全体的には精彩を欠き、減速感は否めないもようです。
個別項目では衣料が+1.4%、家具が+0.8%と好調でした。一方、飲食店が-0.3%、趣味・娯楽と電子機器がともに-0.1%と振るいませんでした。ガソリンスタンドが+0.8%と高い伸びを維持しており、エネルギー価格の上昇が消費を抑制している様子もうかがえます。
4-6月期GDPは4%台も、エネルギー高を警戒
自動車やガソリン、建材、飲食サービスを除いたコア売上高は前月比+0.4%とおおむね堅調となり、3月分も+0.4%から+0.5%へと上方改定されています。コア売上高はGDPの個人消費に最も近いと考えられており、1-3月期に低迷した個人消費の回復に期待が集まっています。
1-3月期の個人消費は+1.1%と約5年ぶりの低い伸びとなり、GDPも+2.3%と冴えない数字となっています。昨年末に成立した減税法案の影響で例年に比べて税還付が遅れたことで、消費が先送りされた可能性が指摘されています。
GDPナウによると、4-6月期のGDP成長率は+4.1%と高い伸びが予想されています。今回の小売統計を踏まえた個人消費の伸びは+3.1%と堅調な数字が見込まれています。
ただし、原油価格の高騰でガソリン価格の上昇が続いていることから、減税効果のはく落が懸念される中、4月は飲食店が大きく落ち込んだことからガソリン高の影響があったのではないかと心配されています。
