昨年末の株価急落で年内利下げムードが一気に広がったものの、ここへきて年内利上げの気運が高まっている。
2020年の利上げ確率は63%、利下げは33%
CNBCがまとめた4月30日、5月1日のFOMCでのフェドサーベイによると、2020年の利上げ確率は63%となった。その一方で、CMEのフェッドウォッチでは、2020年利下げ確率が80%近くとなっている。
市場とサーベイで金利見通しが大きく違う背景には、おそらく経済見通しの違いがある。サーベイでは19年の成長率を2.35%と予想。18年の3%から減速するが、長期トレンドを依然として上回っている。1年以内の景気後退確率は21%と前回2月の調査から5%ポイント低下した。
一方、株式市場が過去最高値を更新する中でも債券市場は慎重な姿勢を崩していない。サーベイでは年末の10年債利回りを2.75%と予想し、足もとの2.5%からの上昇を見込んでいる。とはいえ、昨年11月時点の3.5%に比べると大きく水準を引き下げている。サーベイの回答者45人中、3分の1が2020年に利下げを予想しており、債券市場の慎重姿勢もあながち間違いとも言い切れないようだ。
年末のS&P500は3028ポイントと足もとから1.3%上昇すると予想した。
主な経済見通しでは、77%が米中貿易協議は年内に合意に達するとみている。また、年内に再び政府閉鎖が起こると考えている向きはほとんどいない。
減税は潜在的なGDP成長率を約0.4%ポイント押し上げ、成長率を2.35%に引き上げるが、関税より今年の成長率は0.2%程度押し下げられる。また、世界経済の減速は米GDPを0.25%程度押し下げる可能性がある。
回答者の56%は年内にFRBは動かないとした。
