1月の雇用統計では雇用者数が前月比35.3万人増となり、市場予想を上回った。また、失業率は3.7%で前月比横ばいとなり、市場予想を下回った。
雇用者数、1月は35.3万人増 市場予想を大きく上回る
米労働省が発表した1月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比35.3万人増加し、前月(12月)とはほぼ同水準(33.3万人増)の伸びとなり、18万人程度を見込んでいた市場予想を大幅に上回った。2023年通年では月平均で25.5人増加した。
業種別では、専門・ビジネスサービス 、ヘルスケア、小売業、ソーシャル・アシスタントなどで主に増加した。
専門・ビジネスサービス は7.4万人増と、2023年通年での月平均(1.4万人増)を大きく上回った。
専門的・科学的・技術的サービスが4.2万人増加した。派遣サービスはほぼ変わらずの0.4万人増に留まり、22年3月のピークと比べると40.8万人減少した。
ヘルスケアは7.0万人増。外来医療サービス(3.3万人増)や病院(2.0万人増)、介護施設 (1.7万人増)での増加が続いた。2023年通年では月平均で5.8万人増加した。
小売業では4.5万人増加したが、23年の初頭と比べるとほぼ変わらずとなった。百貨店(2.4万人増)好調だった一方で、電気・家電(0.3万人減)は冴えなかった。
ソーシャル・アシスタントは3.0万人増。個人・家族サービス(2.2万人増)が大半を占めた。2023年通年では月平均で2.3万人の増加だった。
賃金は前年同月比4.5%増加した。前月比では0.6%増だった。
11月分が0.9万人上方修正されて18.2万人増に、12月分は11.7万人上方修正されて33.3万人増となり、2カ月合計では12.6万人の上方修正となった。
1月失業率は3.7%、前月から横ばい 低下予想に反す
1月の失業率は3.7%と前月から横ばいとなった。事前予想では3.8%への悪化が見込まれていた。失業者数は前月からほぼ変わらずの610万人だった。
グループ別の失業率は、成人男子(3.6%)、成人女子(3.2%)、ティーンエイジャー(10.6%)、白人(3.4%)、黒人(5.3%)、アジア系(2.9%)、ヒスパニック系(5.0%)となり、いずれのカテゴリーでも前月から大きな変化はなかった。
失業期間が27週以上の長期失業者数は130万人で、前月とほぼ同じだった。長期失業者は全体の20.8%を占めている。
労働参加率は62.5%、雇用率は60.2%と、それぞれ前月とほぼ変わらずとなった。両指標ともに、ここ1年で大きな変化はみられていない。
フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは前月比ほぼ変わらずの420万人だった。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比でほぼ変わらずの580万人となった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は170万人で、前月からおおむね横ばいだった。
