2月の雇用統計では雇用者数が前月比27.5万人増となり、市場予想を上回った。また、失業率は3.9%となり、前月比で0.2ポイント悪化した。市場予想では横ばいの3.7%が見込まれていた。
雇用者数、2月は27.5万人増 市場予想を上回る
米労働省が発表した2月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比27.5万人増加し、20万人程度を見込んでいた市場予想を上回った。また、2023年通年での月平均(23.0万人増)も上回った。
業種別では、ヘルスケア、政府部門、飲食店、ソーシャル・アシスタント、輸送・倉庫などで主に増加した。
ヘルスケアは6.7万人増。外来医療サービス(2.8万人増)や病院(2.8万人増)、介護施設 (1.1万人増)での増加が続いた。2023年通年では月平均で5.8万人増加した。
政府部門は5.2万人増。地方政府部門(2.6万人増、除く教育)や連邦政府部門(0.9万人増)での増加が継続した。2023年通年では月平均で5.3万人増加した。
飲食店は4.2万人増。過去3カ月はほぼ変わらずだった。
ソーシャル・アシスタントは2.4万人増。個人・家族サービス(1.9万人増)が大半を占めた。2023年通年では月平均で2.3万人の増加だった。
輸送・倉庫は2.0万人増加。宅配・メッセンジャーが過去3カ月で7.0万人減少した後、1.7万人増に転じた。航空輸送は0.4万人増加した。一方、倉庫業では0.7万人減少した。輸送・倉庫は2022年7月のピークと比べると14.4万人減少している。
賃金は前年同月比4.3%増加した。前月比では0.1%増だった。
12月分が4.3万人下方修正されて29.0万人増に、1月分は12.4万人下方修正されて22.9万人増となり、2カ月合計では16.7万人の下方修正となった。
2月失業率は3.9%、予想外に悪化
2月の失業率は3.9%と前月から0.2ポイント悪化した。事前予想では横ばいの3.7%が見込まれていた。失業者数は前月比33.4万人増えて650万人となった。1年前の失業率は3.6%、失業者数は600万人だった。
グループ別の失業率は、成人女子(3.5%)とティーンエイジャー(12.5%)で悪化した。成人男子(3.5%)、白人(3.4%)、黒人(5.6%)、アジア系(3.4%)、ヒスパニック系(5.0%)となり、いずれのカテゴリーでも前月から大きな変化はなかった。
失業期間が27週以上の長期失業者数は120万人で、前月とほぼ同じだった。長期失業者は全体の18.7%を占めている。
労働参加率は62.5%、雇用率は60.1%と、それぞれ前月とほぼ変わらずとなった。両指標ともに、ここ1年で大きな変化はみられていない。
フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは前月比ほぼ変わらずの420万人だった。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比でほぼ変わらずの570万人となった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は160万人で、前月からおおむね横ばいだった。
