12月の雇用統計では雇用者数が前月比21.6万人増となり、市場予想を上回った。また、失業率は3.7%で前月比横ばいとなり、市場予想と一致した。
雇用者数、12月は21.6万人増 市場予想を上回る
米労働省が発表した12月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比21.6万人増加し、17万人程度を見込んでいた市場予想を上回った。また、2023年通年では270万人増(月平均は22.5人増)となり、2022年の480万人増(同39.9万人増)から伸びが鈍化した。
業種別では、政府部門、ヘルスケア、ソーシャル・アシスタント、建設業などで主に増加した。一方、輸送・倉庫業で減少した。
政府部門は5.2万人増。地方政府部門(3.7万人増)や連邦政府部門(0.7万人増)で増加が継続した。
2023年通年では月平均で5.6万人の増加となり、2022年の月平均とくらべ2倍以上の増加となった。
ヘルスケアは3.8万人増。外来医療サービス(1.9万人増)や病院(1.5万人増)での増加が続いた。2023年通年では月平均で5.6万人増加した。2022年は月平均で4.6万人増だった。
ソーシャル・アシスタントは2.1万人増。個人・家族サービス(1.7万人増)が大半を占めた。2023年通年では月平均で2.2万人の増加となり、2022年の月平均(1.9万人増)とくらべほぼ変わらずとなった。
建設業は1.7万人増。非住居建設で0.8万人増加した。2023年通年では月平均で1.6万人の増加となり、2022年の月平均(2.2万人増)とくらべほぼ変わらずとなった。
一方、輸送・倉庫業では2.3万人減少した。宅配・メッセンジャーが3.2万人減少した一方で、航空輸送は0.4万人増加した。2022年10月のピークと比べると10万人減少している。
賃金は前年同月比4.1%増加した。前月比では0.4%増だった。
10月分が4.5万人下方修正されて10.5万人増に、11月分は2.6、万人下方修正されて17.3万人増となり、2カ月合計では7.1万人の下方修正となった。
12月失業率は3.7%、前月から横ばい 予想と一致
12月の失業率は3.7%と前月から横ばいとなった。事前予想でも横ばいが見込まれていた。失業者数は前月からほぼ変わらずの630万人だった。
グループ別の失業率は、成人男子(3.5%)、成人女子(3.3%)、ティーンエイジャー(11.9%)、白人(3.5%)、黒人(5.2%)、アジア系(3.1%)、ヒスパニック系(5.0%)となり、いずれのカテゴリーでも前月から大きな変化はなかった。
失業期間が27週以上の長期失業者数は120万人で、前月とほぼ同じだった。長期失業者は全体の19.7%を占めている。
労働参加率は62.5%、雇用率は60.1%と、それぞれ前月から0.3ポイント低下した。両指標ともに、ここ1年で大きな変化はみられていない。
フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは前月比ほぼ変わらずの420万人だった。ただし、1年前と比べると33.3万人増えている。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月からやや増加して570万人となった。過去1年では51.4万増加した。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は160万人で、前月からおおむね横ばいだった。過去1年では30.6万人増加した。
