3月米小売売上高は前月比0.6%増、自動車がけん引し予想を上回る

3月の米小売売上高が予想外の高い伸びとなり、低迷していた個人消費に回復の兆しが見えています。ただし、1-3月期のGDPでの個人消費の減速は避けられず、GDPも低調となることが見込まれています。

自動車にけん引されて個人消費に回復の兆し

3月の米小売売上高は前月比0.6%増と事前予想の0.4%増を上回りました。自動車関連が2.0%増と大幅に増加したことが全体を押し上げています。

2月は改定なしの0.1%減、1月は0.1%減から0.2%減へと下方修正されています。

2月まで3カ月連続でマイナスと予想外の減少が続いていましたが、4カ月ぶりにプラスを回復したことで持ち直しの兆しをうかがわせています。

ただ、自動車を除くと前月比0.2%増と2月の0.2%増から横ばいとなっています。1月は0.1%増、12月は変わらずでしたので、低空飛行が続いているといえそうです。

3月小売売上高の内訳を見ると、自動車が2月の1.3%減から2.0%増へと急回復しています。また、家具が0.7%増、家電が0.5%増、レストランが0.4%増と好調でした。オンライン販売も0.8%増と引き続き堅調となっています。

一方、ガソリンが0.3%減、趣味・娯楽が1.8%減、衣料品が0.8%減、建材が0.6%減と不振となっており、好不調に濃淡がうかがえます。

1-3月期の個人消費の減速は回避できず、GDPも低迷か

3月の小売売上高は予想外の高い伸びとなりましたが、1-3月期の個人消費の減速は避けられないようです。

自動車やガソリン、建材、食品を除く3月のコア売上高は前月比0.4%増しましたが、2月分は0.1%増から横ばいへと下方修正されています。コア売上高は国内総生産(GDP)の個人消費にもっとも近いとされており、3月の回復でも1-3月期に減速したとの見方に変化はないようです。

個人消費はGDPの約7割を占めていますが、10-12月期の個人消費は4.0%増と高い伸びを示し、2.9%増だったGDPの伸びをけん引しました。アトランタ連銀が公表しているGDPナウによると、1-3月期のGDP成長率は1.9%増への減速が見込まれています。低調な個人消費がGDPの重しとなりそうです。