インフレ見通しが強まっていることから利上げペース加速への警戒感が広まっており、保護貿易に並んで金利上昇が景気に対するリスクとして浮上しています。
5月FOMCは金利据え置きも6月の利上げ確率は86%
CNBCが37名のエコノミストやファンド・マネージャー、ストラテジストからの回答を集計したフェド・サーベイによると、89%が5月FOMCでの金利据え置きを見込んでいます。
ただ、86%が6月FOMCでの利上げを予想しており、年内の利上げ回数はあと2回が46%、3回が46%と拮抗しています。2019年の中央値は2回となっていますが、43%が3回もしくは4回を見込んでいますので、上振れリスクを警戒する必要がありそうです。
2018年の消費者物価指数(CPI)の伸びは2.45%と昨年7月の2.18%から上昇しており、インフレ見通しが強まっていることが金利の上昇懸念の背景となっています。
景気を楽観も株価見通しは慎重
2018年のGDP成長率は2.8%、2019年は2.7%が見込まれており、堅調な景気拡大が続く見通しです。12カ月以内に景気が後退する確率は16.5%と低水準にあり、81%が景気の拡大は過去最長を更新すると予想するなど、景気見通しはやや楽観的となっています。
景気に対するリスクは金利の上昇が22%と保護貿易の23%に肩を並べる脅威に浮上しています。
減税と財政支出の拡大が景気に与える影響が過大評価されており、FRBの利上げペースは速すぎるとの声が聞かれています。
ただ、67%が減税の恩恵が利上げリスクを上回るとみているほか、イールドカーブのフラット化は景気後退の前兆ではないと考えているようです。
現在2.96%の10年債利回りは年末までに3.24%、2019末には3.54%になると予想されています。
楽観的な景気見通しに比べると株価見通しはかなり慎重といえそうです。年末のS&P500は2787と1月の見通しから150ポイント引き下げられており、引き下げは2回連続となっています。
2019年末は2879と足もとから7.5%の上昇が見込まれています。
65%が最近の下落を健全な調整とみており、最悪期は過ぎたと考えています。ただ、27%はまだ下がるとみています。
