8月の雇用統計では雇用者数が137万人増加し、失業率は8.4%に低下した。いずれも市場予想を上回る改善となった。ただし、国勢調査での臨時雇用23.8万人を割り引いて考える必要があるほか、雇用者数は2月を依然1150万人下回っており、コロナ前の水準はまだ遠くにかすんでいるようだ。
8月は137万人増、2月を1150万人下回る
8月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比137.1万人増となり、市場予想の132.1万人増を上回った。ただ、雇用の伸びは鈍化しており、2月の水準を7.6%、1150万人下回っている。
政府部門も34.4万人増と大きく伸びたが、2月をまだ83.1万人下回っている。国勢調査による23.8万人の臨時雇用が寄与した。
セクター別では、小売業が24.9万人増加し、ほぼ半数の11.6万人がスーパーだった。自動車・部品店が2.2万人、電子・電気機器店が2.1万人、雑貨店が1.7万人それぞれ増えた。小売業での雇用者数は2月を65.5万人下回っている。
専門職・企業サービスが19.7万人増と大きく伸びたが、2月を依然150万人下回った。
娯楽・宿泊は17.4万人増加し、このうち飲食店が13.4万人を占めた。飲食店は過去4カ月で360万人増加したものの、2月を250万人下回っている。
平均時給は0.11ドル増の29.47ドル。ここ数カ月の平均時給は低賃金労働者の雇用増減の影響を大きく受けており、数字の解釈を難しくしている。
週平均労働時間は0.1時間減少の34.6時間だった。
6月分が1.0万人下方修正されて478.1万人増、7月分は2.9万人下方修正されて173.4万人となり、2カ月合計で3.9万人の下方修正となった。
8月失業率は8.4%、1.8%低下
8月の失業率は8.4%と前月から1.8%ポイント低下した。市場予想は9.8%だった。
失業者数は280万人減の1360万人となった。8月までの4カ月間で失業者数は大幅に減ったものの、2月と比べると失業率は4.9%ポイント高く、失業者数は780万人多い。
失業率は、成人男子が8.0%、成人女子が8.4%、10代は16.1%、白人は7.3%、黒人は13.0%、ヒスパニック系は10.5%にそれぞれ低下した。アジア系は10.7%で先月とほぼ同じだった。
一時解雇者は310万人減の620万人となり、4月の1810万人から大きく減少した。通常の失業者は53.4万人増の340万人となり、2月から210万人増加した。労働市場への再参入者は26.3万人減の210万人だった。
失業期間は5週未満が92.1万人減の230万人。5~14週は200万人減の310万人と大幅に減少した。一方、27週以上は160万人でほぼ変わらずだった。
労働参加率は61.7%で前月から0.3%ポイント上昇したが、2月を1.7%ポイント下回った。
就業者数は380万人増の1億4730万人、雇用率は1.4%ポイント上昇の56.5%となった。ただ、2月の61.1%を4.6%ポイント下回った。
フルタイムの労働者は前月から280万人増の1億2240万人、パートタイムは99.1万人増の2500万人。フルタイムを希望しているが、見つからないなどの理由でパートタイムで働く経済的理由でのパートタイマーは87.1万人減の760万人となった。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は74.7万人減の700万人となったが、2月を200万人上回った。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は210万人で、前月からほぼ変わらずとなった。
