【4月米雇用統計】雇用者数は17.5万人増、失業率は3.9%に悪化

4月の雇用統計では雇用者数が前月比17.5万人増となり、市場予想を下回った。また、失業率は3.9%と前月から0.1ポイント上昇し、予想外に悪化した。

雇用者数、4月は17.5万人増 市場予想を下回る

米労働省が発表した4月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比17.5万人増加し、24万人程度を見込んでいた市場予想を下回った。また、過去12カ月の月平均(24.2万人増)も下回った。

業種別では、ヘルスケア、ソーシャル・アシスタント、運輸・倉庫などで主に増加した。

ヘルスケアは5.6万人増加し、過去12カ月の月平均(6.3万人増)とおおむね一致した。外来医療サービス(3.3万人増)病院(1.4万人増)、介護施設 (0.9万人増)での増加が続いた。

ソーシャル・アシスタントは3.1万人増。個人・家族サービス(2.3万人増)が大半を占めた。過去1年では月平均で2.1万人増加した。

輸送・倉庫は2.2万人増加。宅配・メッセンジャー(0.8万人増)や倉庫業(0.8万人増)で増えた。輸送・倉庫は過去1年でみるとほぼ横ばいとなっている。

賃金は前年同月比3.9増加した。前月比では0.2%増だった。

2月分が3.4万人下方修正されて23.6万人増に、3月分は1.2万人上方修正されて31.5万人増となり、2カ月合計では2.2万人の下方修正となった。

4月失業率は3.9%に上昇、予想外に悪化

4月の失業率は3.9%と前月から0.1ポイント悪化した。事前予想では3.8%で横ばいが見込まれていた。

失業者数は前月からほぼ横ばいの640万人となった。失業率は昨年8月以降、3.73.9%の狭いレンジ内で推移している。

グループ別の失業率は、成人男子(3.6%)で悪化した。黒人(5.6%)が改善し、前月の悪化分を取り戻した。成人女子(3.5%)、ティーンエイジャー(11.7%)、白人(3.5%)アジア系(2.8%)、ヒスパニック系(4.8%)では前月から大きな変化はなかった。

失業期間が27週以上の長期失業者数は130万人で、前月とほぼ同じだった。長期失業者は全体の19.6%を占めている。

労働参加率は62.7%で前月から横ばい、雇用率は60.3%で前月とほぼ変わらずとなった。両指標ともに、ここ1年で大きな変化はみられていない。

フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは前月比ほぼ変わらずの450万人だった。

求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比でほぼ変わらずの560万人となった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は160万人で、前月からおおむね横ばいだった。