【10月米雇用統計】雇用者数は15.0万人増、失業率は3.9%に上昇

10月の雇用統計では雇用者数が前月比15.0万人増となり、市場予想を下回った。また、失業率も前月から0.1ポイント上昇の3.9%となり、3.8%で横ばいを見込んでいた市場予想と比べ悪化した。

雇用者数、10月は15.0万人増 市場予想を下回る

米労働省が発表した10月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比15.0万人増加し、17万人程度を見込んでいた市場予想を下回った。また、10月までの過去12カ月間の月平均(25.8万人増)も下回った。

業種別では、ヘルスケア、政府部門、ソーシャル・アシスタントなどで主に増加した。

ヘルスケアは5.8万人増。過去12カ月間で月平均5.3万人増)と同程度だった10月は外来医療サービス(3.2万人増)、病院(1.8万人増)、介護施設(0.8万人増)などで増加した。

政府部門は5.1万人増となり、コロナ禍前の20202月の水準を回復した。過去12カ月の月平均は5.0万人増となった。10月は地方政府部門(3.8万人増)が増勢を維持した。

ソーシャル・アシスタントは1.9万人増。個人・家族サービス(1.4万人増)が大半を占めた。ソーシャル・アシスタントは10月までの過去12カ月間の月平均で2.3万人増した。

賃金は前年同月比4.1増加した。前月比では0.2%増だった。

8月分が6.2万人下方修正されて16.5万人増に、9月分は3.9万人下方修正されて29.7万人増となり、2カ月合計では10.1万人の下方修正となった。

10月失業率は3.9%、前月から0.1ポイント上昇 予想外に悪化

10月の失業率は3.9%と前月から0.1ポイント上昇した。事前予想では横ばいの3.8%が見込まれていた。失業者数は前月からほぼ変わらずの650万人だった。失業率は直近のボトムとなる4月から0.5ポイント上昇、失業者数は同じく84.9万人増加した。

グループ別の失業率は、成人男子(3.7%)、成人女子(3.3%)、ティーンエイジャー(13.2%)、白人(3.5%)、黒人(5.8%)、アジア系(3.1%)、ヒスパニック系(4.8%)となり、いずれのカテゴリーでも前月から大きな変化はなかった。

失業期間が27週以上の長期失業者数は130万人で、前月からほぼ変わらず。長期失業者は全体の19.8%を占めている。

労働参加率は62.7%、雇用率は60.2%で、いずれも前月から大きな変化はなかった。

フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは430万人で前月からほぼ横ばいだった。

求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月比ほぼ変わらずの540万人だった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は140万人で、前月からおおむね横ばいだった。