世界経済の減速が米経済の足を引っ張るとの見方が強まる中で、年内利上げとの見方が減少し、利下げとの見方が増えています。
2019年の米GDP成長率は2.3%、20年は2.0%以下へ
CNBCがまとめた3月FOMCでのフェドサーベイによると、2019年の米GDP成長率見通しは2.3%と前回1月の2.44%から低下しました。2020年も2.0%を下回ると予想されており、成長の鈍化は長引く見込みです。
米国経済への脅威と挙げられたのは1位が世界経済の減速、保護貿易主義が続きました。世界経済の減速により米成長率は0.4%ポイント、トランプ関税と報復関税により0.2%ポイントそれぞれ押し下げるとみられています。
年内利上げは60%、資産圧縮は3兆5000億ドルで終了
金融政策では、依然として60%が年内利上げを見込んでいますが、1月の78%からは大きく後退しいます。また、14%が年内に利下げがあると考えています。20年については、51%が利上げ、35%が利下げを見込んでいます。
バランスシートは現在の約4兆ドルから3兆5000億ドルへの縮小が予想されています。1月の見通しを5000億ドル上回りますが、これは最近FRB関係者からBS縮小は年内に終了するとのコメントが出ていることを受けたものです。
米中貿易協議、年内合意は79%
米中貿易協議は年内に79%が合意、2%が追加関税の発動、17%が協議継続と予想しています。ほとんどが年内合意を見込んでいることは明るい材料と言えそうです。ただ、トランプ政権が矛先を欧州へと転換し、欧州からの輸入自動車に追加関税をかけるような事態となれば、仮に米中合意が成立しても楽観ムードは雲散霧消するだろうとの声も聞かれています。
年末の株価はほぼ横ばい、10年債利回りは2.56%
S&P500は19年末が2861、20年末が2925と予想されています。3月19日現在は2832ですので、年内はほぼ横ばいの動きが見込まれています。10年債利回りは19年が2.56%と1月の3.04%から低下し、3%超えと見方が後退しています。現在の2.6%台からやや低下が見込まれてはいるものの、こちらもおおむね変わらずとみられているようです。
