3月米消費者信用残高は予想に届かず、カード払いは2カ月連続で減少

米消費者信用残高の伸び鈍化が続いており、個人消費の減速懸念を強めています。また、カード払いの残高が2008年8月以来となるピークアウトの様相を呈していることにも警戒感が広がっているようです。

貸倒率の上昇でカード利用が減少中

3月の米消費者信用残高は116.2億ドルの増加と予想の152億ドルに届きませんでした。特に、クレジットカードを含むリボルビング払いが2カ月連続での減少となり、改めて景気の先行きに暗い影を落としています。

3月のリボ払いの残高は前月比26.0億ドルの減少と2月の0.5億ドル減少から下げ幅を大きく拡大し、2012年12月以来、5年4カ月ぶりの大幅減となっています。年率換算での下落率は3月が3.0%、2月が0.6%となっています。

全体では3月は+3.6%と2月の+4.3%から伸び率を低下させており、2017年の+5.2%、2016年の+6.8%と比べると明らかに失速しています。

1-3月期は+4.2%と10-12月期の+6.9%から減速しており、この動きは個人消費の鈍化と歩調を合わせています。

ただ、自動車ローンや学資ローンを含む非リボ払いをみると、3月は+6.0%と2月から横ばいとなり、1-3月期は+6.1%と10-12月期の+5.7%から騰勢を強めています。

ローン利用の減少がカード払いに集中している背景には、金融機関、特に小規模銀行での貸倒率が急上昇していることがありそうです。

昨年10-12月期の小規模銀行(100位以下)のクレジットカードの貸倒償却率は7.2%と前年同期の4.5%から急上昇となっており、特にクレジットスコアの低い所得層でカードの利用が急低下していることを匂わせています。

カードの利用が2カ月連続で減少したことで、リボ払いの残高が2008年8月以来となるピークアウトの様相を呈していることも景気の先行きに対する警戒感を強めているようです。