6月の雇用統計では雇用者数が前月比37.2万人増と、27万人程度の増加が見込まれていた市場予想を上回った。一方、失業は前月の3.6%から横ばいとなり、市場予想と一致した。堅調な結果を受けて景気後退懸念が和らいだ。
雇用者数、6月は37.2万人増 市場予想を上回る
6月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数は前月比37.2万人増となり、市場予想の27万人程度の増加を上回った。過去3カ月平均(38.3万人)とほぼ一致した。水準は新型コロナウイルス流行前の2020年2月を52.4万人(0.3%)下回っている。民間分部門はコロナ前を14万人上回った。一方、公的部門はコロナ前を66.4万人下回った。
業種別では、専門・ビジネスサービス業、レジャー・ホスピタリティ、ヘルスケアで主に増加した。
専門・ビジネスサービス業は7.4万人増加した。企業マネジメント(1.2万人増)、コンピュータシステム(1.0万人増)、オフィス管理サービス(0.8万人増)、研究開発サービス(0.6万人増)などが好調だった。専門・ビジネスサービス業は20年2月の水準を88.0万人上回っている。
レジャー・ホスピタリティでは6月に6.7万人増加した。飲食サービス業が4.1万人増と好調だった。ただし、レジャー・ホスピタリティは2020年2月の水準を130万人(7.8%)下回っている。
ヘルスケアは5.7万人増。外来ヘルスケアサービス(2.8万人増)、病院(2.1万人増)、看護施設(0.8万人増)などで大きく増えた。ヘルスケアは2020年2月の水準を17.6万人(1.1%)下回っている。
平均時給は前月比0.10ドル(0.3%)増の32.08ドルだった。前年同月比では5.1%増加した。週平均労働時間は34.5時間で前月から横ばい。
4月分が6.8万人下方修正されて36.8万人増に、5月分は0.6万人下方修正されて38.4万人増となり、2カ月合計では7.42万人の下方修正となった。
6月失業率は3.6%、前月から横ばい 予想と一致
6月の失業率は3.6%と前月から横ばいとなり、市場予想と一致した。失業者数はおおむね変わらずの590万人となった。コロナ流行前の2020年2月は失業率が3.5%、失業者数は570万人だった。
失業率は、アジア系が3.0%に上昇した。成人男子(3.3%)、成人女子(3.3%)、ティーンエイジャー(11.0%)、白人(3.3%)、黒人(5.8%)、ヒスパニック系(4.3%)はいずれも前月から大きな変化はなかった。
失業者のうち、通常の失業者は130万人、一時解雇者が82.7万人で、いずれも前月とほぼ同じだった。また、いずれも2020年2月とおおむね同じ水準に戻っている。
失業期間が27週以上の長期失業者は130万人で、前月からほぼ変わらず。長期失業者は全体の22.6%を占め、2020年2月の水準を21.5万人上回っている。
労働参加率は62.2%、雇用率は59.9%でいずれも前月からほぼ変わらずとなった。2020年2月は労働参加率が63.4%、雇用率は61.2%だった。
フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは360万人と前月から70.7万人減少し、2020年2月の水準(440万人)を下回った。
求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月からほぼ変わらずの570万人となった。2020年2月は500万人だった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は150万人で、前月からほぼ変わらずとなった。
新型コロナの影響で在宅勤務をしている就業者は全体の7.1%で、前月の7.4%から低下した。新型コロナの影響で職場が閉鎖となり、まったく仕事をしていないかごく限られた勤務に従事している人は210万人で前月(180万人)から増加した。このうち24.8%には少なくとも給与の一部が支払われ、この割合は前月とほぼ同じだった。
61.0万人が新型コロナの影響で職探しができない状態にあり、数字は5月の44.5万人から増加した。こうした人たちは職探しをしていないことから失業者にはカウントされていない。
