5月のFOMCでは声明文がタカ派となり、スタグフレーションへの警戒感から株価が急落となりました。
インフレ率は「目標の2%」に近づいた
5月1日、2日に開かれたFOMCでは政策金利の据え置きが決定されました。据え置きは事前予想通りでサプライスはありませんでした。また、決定は全会一致となっています。
ただ、声明文ではインフレ率について、前回の「総合指数、コア指数とも前年同月比で2%を下回り続けている」から「目標の2%に近づいた」と指摘。次回6月のFOMCで確実視されている追加利上げを後押しする内容となっています。
FRBが物価の目安としているPCE価格指数は3月に+2.0%に到達し、コア指数も+1.9%とおおむね目標が達成されています。
スタグフレーションを警戒へ
一方、今回の声明文では「経済見通しはここ数カ月で高まった」との文言が削除されています。
FRBが景気の先行きに対して懸念を表明しているわけではありませんが、1-3月期のPCEが+1.1%と前期の+4.0%が急減速となったことから、マーケットでは個人消費の失速が心配されています。
3月のCPIは+2.4%まで上昇しており、インフレ圧力が強まる中で個人消費が減速しているようすがうかがえるからです。
景気が停滞しているにもかかわらず、物価の伸びが高まることをスタグフレーションと呼びますが、今回のFOMCでの声明を受けて、米景気がスタグフレーションに陥っているのではないかとの懸念が強まったようです。
また、インフレ圧力が強まっていることから、FRBが利上げを躊躇する理由が乏しくなており、FRBが金利を上げ過ぎることで低迷する個人消費を一段と押し下げる負スパイラスのリスクも高まっているのではないかと警戒されているようです。
