原油価格の高騰止まらず、OPECが目標価格を100ドルへ引き上げ

原油価格は18日、指標となるブレント価格が1バレル当たり73ドル台へと上昇し、2014年11月以来、3年6カ月ぶりの高値を付けました。

また、NY原油(WTI、期近)は68ドル台と2014年12月以来の高値をなっています。

米エネルギー情報局(EIA)が18日に公表した在庫統計で原油在庫が予想に反して減少したことで買いが膨らみました。

また、サウジアラビアが原油価格の目標を80~100ドルへと引き上げたとの報道も追い風となった模様です。

OPECは公式な目標価格を発表してはいませんが、サウジアラビアの意向はOPECの目標価格としてマーケットで注目されています。

サウジアラビアはこれまで、価格見通しについてはハト派でしたが、サウジアラムコのIPOを有利に進めるためにタカ派に転じたとみられています。

また、2030年までの経済改革計画「ビジョン2030」を達成するための資金やイエメンでの内戦を支援するために原油価格のさらなる上昇を必要としているようです。

OPECと非OPECは2017年1月から協調減産を実施しており、今年12月までの実施が暫定的に決定されています。ただ、減産の目的であった在庫の減少が目標に近づいたことから、一部では減産の終了もささやかれていました。

しかし、サウジアラビカが価格目標を引き上げたことで、在庫削減が目標に達して以降も協調減産は継続されるとの見方が広がったようです。

国際エネルギー機関(IEA)が13日に発表した月報によると、OECD商業在庫は5月にも5年平均を下回る見通しです。

2017年1月時点での原油在庫は5年平均を3億バレル以上上回っていましたが、現在は3000万バレルまで余剰在庫が縮小しています。協調減産は余剰在庫が5年平均を下回ることを当初の目標としていましたが、目標の達成は目と鼻の先に近づいているようです。