【7月米雇用統計】雇用者数は52.8万人増、失業率は3.5%に低下

7月の雇用統計では雇用者数が前月比52.8万人増と、25万人程度の増加を見込んでいた市場予想を大幅に上回った。失業は前月の3.6%から3.5%に低下。市場予想では3.6%で横ばいが見込まれていた。

雇用者数、7月は52.8万人増 市場予想を大幅に上回る

米労働省が発表した7月の雇用統計によると、非農業部門の雇用者数は前月比52.8万人増加した。25万人程度の増加を見込んでいた市場予想を大きく上回り、過去4カ月の平均値(38.8万人増加)も上回った。

水準は新型コロナウイルス流行前の20202月の水準まで回復した。20204月から累計で2200万人増えた。民間での雇用者数は20202月を62.9万人上回った一方で、公的部門は59.7万人下回った。

業種別では、レジャー・ホスピタリティ、専門・ビジネスサービス業、ヘルスケアで主に増加した。

レジャー・ホスピタリティは9.6万人増加した。飲食サービス業が7.4万人増と好調だった。ただし、レジャー・ホスピタリティは20202月の水準を120万人(7.1%)下回っている。

専門・ビジネスサービス業は8.9万人増加した。企業マネジメント(1.3万人増)、建築・エンジニアリングサービス(1.3万人増)、技術コンサルティング(1.2万人増)、研究開発サービス(1.0万人増)などが好調だった。専門・ビジネスサービス業は20202月の水準を98.6万人上回っている。

ヘルスケアは7.0万人増。外来ヘルスケアサービス(4.7万人増)、病院(1.3万人増)、看護施設(0.9万人増)などで大きく増えた。ヘルスケアは20202月の水準を7.8万人(0.5%)下回っている。

平均時給は前月比0.15ドル(0.5%)増の32.27ドルだった。前年同月比では5.2%増加した。週平均労働時間は34.6時間で5カ月連続で横ばいとなった。

5月分が0.2万人上方修正されて38.6万人増に、6月分は2.6万人上方修正されて39.8万人増となり、2カ月合計では2.8万人の上方修正となった。

7月失業率は3.5%、前月から0.1ポイント低下 予想外に改善

7月の失業率は3.5%と前月から0.1ポイント低下し、市場予想の3.6%に反して改善した。失業者数はやや減少して570万人となった。水準はコロナ流行前の20202月に戻った。

失業率は、成人女子(3.1%)と白人(3.1%)で低下した。成人男子(3.2%)、ティーンエイジャー(11.5%)、黒人(6.0%)、アジア系(2.6%)、ヒスパニック系(3.9%)はいずれも前月から大きな変化はなかった。

失業者のうち、通常の失業者は120万人と、減少傾向を継続し、20202月を12.9万人下回った。一時解雇者は79.1万人で、前月からほぼ横ばいとなり、20202月とおおむね同じ水準に戻っている。

失業期間が27週以上の長期失業者は110万人で、前月から26.9万人減少し、20202月と同じ水準に戻った。長期失業者は全体の18.9%を占めている。

労働参加率は62.1%、雇用率は60.0%でいずれも前月からほぼ変わらずとなった。20202月は労働参加率が63.4%、雇用率は61.2%だった。

フルタイムを希望しているが、見つからないなど経済的理由でのパートタイマーは390万人と前月から30.3万人増加した。水準は20202月(440万人)を下回った。

求職活動をしていないことから、労働人口にも失業者にもカウントされない非労働人口は前月からほぼ変わらずの590万人となった。20202月は500万人だった。このうち、過去12カ月以内に求職活動をしていたが、最近4週間では活動をしていない周縁労働者は150万人で、前月からほぼ変わらずとなった。

新型コロナの影響で在宅勤務をしている就業者は全体の7.1%で、前月から横ばいとなった。新型コロナの影響で職場が閉鎖となり、まったく仕事をしていないかごく限られた勤務に従事している人は220万人で前月とほぼ同じだった。このうち25.0%には少なくとも給与の一部が支払われ、この割合は前月とほぼ同じだった。

54.8万人が新型コロナの影響で職探しができない状態にあり、数字は6月からほぼ横ばいだった。こうした人たちは職探しをしていないことから失業者にはカウントされていない。