バークシャー・ハサウェイの7-9月期決算は、投資利益の縮小で減益となったものの、営業利益が過去最高となった。ただ、現金保有残高も過去最大となり、株価は伸び悩んでいる。9月末時点の保有比率ではアップルが26%で引き続き首位となった。
7-9月期は減益は営業利益は過去最高 現金保有残高も最大に
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハサウェイの7-9月期(第3四半期)純利益は11%減の165億ドル、1株利益は1万119ドルだった。前年同期は185億ドル、1万1280ドルだった。投資利益の減少が響いた。前年同期は未実現利益が収益を押し上げていた。
営業利益は14%増の78億ドルと前年同期の69億ドルから増加し、過去最高を更新した。バフェット氏が過去最大の買収で傘下とした鉄道会社BNSFの好業績が寄与した。BNSFの利益は5%増の14億7000万ドルだった。
9月30日時点での現金資産は1280億ドルと、6月末の1220億ドルから増加し、過去最大となった。7-9月期の自社株買いは7億ドル、年初からの累計では28億ドル。バークシャーは昨年、自社株買いを巡る方針の変更を発表したが、一部株主は、自社株買いに目立った増加が見られないことに不満を感じている。
利益は過去最大も株価は伸び悩み 手持ちの現金も増加で
バークシャーの11月15日現在の株価は32万9405ドルと年初の30万4057ドルからの騰落率は+8.3%となっている。S&P500の年初来の騰落率は+24.3%となっており、バークシャーの株価は市場の平均なパフィーマンスを大きく下回っている。
利益と同時に保有現金残高も過去最高となっており、現金が効果的に利用されていないとの見方が株価を抑制している。ただ、景気後退局面となれば、現金保有の高さが魅力となり、相対的なパフォーマンスが向上するとの見方もある。
保有比率はアップルが26%で首位変わらず、ウェルズは低下
9月末時点でバークシャーが保有する上位10銘柄は次の通り。数字は保有比率。
1. アップル 26.0%
2. バンク・オブ・アメリカ 12.6%
3. コカ・コーラ 10.1%
4. ウェルズ・ファーゴ 8.9%
5. アメリカン・エクスプレス 8.4%
6. クラフト・ハインツ 4.2%
7. USバンコープ 3.4%
8. JPモルガンチェース 3.3%
9. ムーディーズ 2.4%
10. デルタ航空 1.9%
アップルの保有株式数は6月末と比べて0.3%減少とわずかに縮小した。ウェルズの保有比率は7.7%減少。持ち分を10%以下に抑えるため、保有を縮小してきたが、現在は10%以下となっている。石油の精製と販売を手掛けるフィリップス66株を6.7%減少した。
一方、エネルギー資源会社オキシデンタル・ペトロリアムと高級家具販売のRH株を新規で取得した。
セクター別でみると、金融が45%、情報技術が29%、生活必需品が15%、資本財が5%、一般消費財が5%などとなっている。依然としてほぼ半数を金融金融セクターに集中投資しており、金融プラス「アップル」がポートフォリオの4分の3を占めている。
