米インフレ率の上昇が続いており、利上げ観測を後押ししています。3月は携帯電話の値下げが一巡したことでデフレ圧力が緩和されたことも寄与した模様です。FRBの物価目標も達成を目前に控えており、利上げペースの加速も視野に入ってきたようです。
3月コアCPIは1年ぶりに2%台に到達、携帯の値下げ一巡も寄与
3月消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%下落と昨年5月以来、10カ月ぶりに低下しました。ただ、ガソリン価格下落の影響を大きく受けており、変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は0.2%上昇しています。
前年同月比では2.4%上昇と2月の2.2%から0.2ポイント上昇、伸びを加速させています。また、コア指数も2.1%上昇と2月の1.8%から伸び率を加速させ、昨年3月以来、1年ぶりに2.0%台に乗せており、物価が基調的に上向いていることが確認されました。
携帯電話のサービス料値下げの影響が緩和したことも物価の上昇を後押ししています。2月まで10%前後マイナスだった携帯電話のサービス料が3月は2%台まで下げ幅が縮小しているからです。値下げによるデフレ圧力の緩和が見込まれることから、今後数カ月、物価は上昇基調を維持すると考えられています。
物価目標到達で利上げペース加速も
3月卸売物価指数(PPI)は前月比0.3%上昇、前年同月比3.0%上昇と高い伸びを示しており、当面のCPIに上昇余地が残されていることがうかがえます。
FRBが物価の目安としている個人消費支出(PCE)物価指数を見ると、2月は1.8%上昇、コア指数は1.6%上昇とまだ2.0%の目標に届いていません。
ただ、PCE物価指数はCPIより低めに出る特性がありますが、CPIとは連動して動くと考えられていますので、近い将来2.0%に到達するとみられています。
FRBは3月のFOMCで今年最初の利上げを実施しましたが、年内に少なくともあと2回利上げをする見通しです。ただし、物価目標への到達が確認された場合には利上げペースを加速するとみられており、年内にあと3回の利上げも視野に入れているようです。
